今日は、フリーキックについて解説します。
【直接FK】 ※累積ファールとなる・4秒ルール適用
直接FKとなる反則は、基本的にサッカーと同じです。ペナルティエリア内でその反則を起こしたら、PKとなります。
シグナルは、確認した審判が笛を吹き、キックが行われる方向に向けて一方の手を水平に伸ばし、他方の手でピッチ面を指します。キックの準備が整ったら、FKを行う場所の延長線上のタッチラインに位置し、4秒のカウントを意識します。(動作は行わない!)もう一人の審判は、後方から2人目の相手競技者のライン(ゴールに近い場合はゴールライン)のあたりに位置します。
○ボールは静止していなければやり直しとなる。
○相手競技者は、5m離れなければならない。
○ペナルティエリア内で守備側チームに与えられたFKは、ペナルティエリア内の任意の地点から行うことができ、その外に直接蹴りだされた時に、インプレーとなる。
○キッカーがキックした後、他の競技者が触れる前に再びボールに触れたら、相手チームに間接FKが与えられる。
【間接FK】 ※累積ファールではない・4秒ルール適用
反則を確認して笛を吹いた後、両方の審判が、片手を上にあげて間接FKであることを示します。上げた手は、ボールが蹴られて他の競技者に触れるかアウトオブプレーになるまで上げ続けます。4秒ルールは適用されるので、数える動作はしませんが、カウントは意識します。位置取りは、直接FKに準じます。
○間接FKからは、直接得点は出来ない。相手ゴールに入ったらゴールクリアランス、自分のゴールに入ったらコーナーキックが相手チームに与えられる。
尚、間接FKとなるフットサル特有のルールがありますので、以下に気付いたものを掲げておきます。
◎GKから出たボール(ゴールクリアランス・キックイン・FK)に対して相手競技者が一度も触れていないまま、味方競技者が意図的にGKに向けてプレー(ヘッドも含む!)したボールに、自分のハーフ内で再び触れた(足でも!)場合。
注①:途中で相手競技者が触れていたら、バックパスについてはサッカーと同様のルールとなる。
注②:相手競技者が触れないままであっても、相手ハーフ内でGKがボールを受けるのはOK。
◎GKが手で投げた後、または足で蹴ったあと、直接ハーフウェーラインを越えた場合。
○交代の際、交代ゾーン以外で行った場合や、ビブスを投げ渡した場合。
○キックイン、ゴールクリアランス、フリーキック、GKの自陣内でのボールキープにおける、4秒ルールの反則。
【ペナルティキック】 ※累積ファールとなる・4秒ルール適用なし
直接FKで罰せられるファールがペナルティエリア内で守備側チームに起こった場合、ペナルティキックが相手チームに与えられます。審判は、笛を吹いてプレーを止め、ペナルティマークを指します。PKの準備が整ったら、横(タッチライン)へ移動してPKを監視し、他方の審判は、ゴールライン上の、ペナルティエリアラインとの交点に位置し、ゴールを監視します。
○キッカーは特定され、ボールは前方に蹴られた時にインプレーとなる。
○キッカーは、他の競技者が触れる前に、ボールに触れてはならない。
○キッカーと相手GK以外の競技者は、ペナルティマークより後方にいて、5m離れなければならない。
○GKは、ボールが蹴られるまで、キッカーに面して両ゴールポストの間のゴールライン上にいなければならない。
【累積ファール6つ目からの壁無しの直接フリーキック】 ※4秒ルール適用
笛を吹いてプレーを止め、第2ペナルティマークを指します。その後の位置取りは、PKに準じます。但し、4秒ルールが適用されますので、動作はしませんが、カウントは意識しなければなりません。
○直接FK(PK)は前後半それぞれで累積され、6つ目からは、得点を狙った直接FKが与えられる。
○前半の累積ファールは後半に持ち越さない。但し、延長戦が行われる場合、後半の分は、延長戦終了まで持ち越される。
○守備側チームは、壁を作れない。
○キッカーは特定され、得点を狙ってキックする。
○キッカーは、GKがボールに触れるか、ゴールポストかクロスバーにボールが跳ね返った後でなければ、再びボールに触れてはならない。
○GKは、ペナルティエリア内で、ボールから5m離れなければならない。
○他の競技者は、ボールより後方にいて、5m離れなければならない。
◎フリーキックは第2ペナルティマークから行われるが、違反があった場所が、ペナルティエリア外で且つ、第2ペナルティマークより前方であった場合、違反があった地点を選択することができる。
≪付記~PK・壁無しFKが正しく行われなかった際の対応について≫
以下、「違反者」→「ゴールに入った○か否×か」→「対応」を示します。
① GK・守備側競技者→○→得点を認める
② GK・守備側競技者→×→やり直し
③ キッカー→○×→相手チームの間接FK
④ 攻撃側競技者→○→やり直し
⑤ 攻撃側競技者→×→相手チームの間接FK
⑥ 攻撃・守備競技者が同時に→○×→やり直し
次回、試合の勝者を決めるペナルティキック、そのほか気付いた点について、記したいと考えています。